
2025年2月にMicrosoft認定資格である「Azure Data Fundamentals(DP-900)」に合格しました。
スコアとしては、1000点中 910点でした!
私はこれまでにDP-900のほか、AZ-900とAI-102の認定資格も取得しています。
これらの経験をもとに、私が実践した勉強方法や効率的な学習のポイントを解説します。
DP-900は初級レベルの試験であり、日本語の学習コンテンツも充実しているため、勉強しやすいです。
私は 資格勉強に「Udemy」を利用しており、本記事で紹介しているものもUdemyになります。
有料ではありますが、頻繁にセールが行われるためコストを抑えられます。
これから試験を受ける方は、是非参考にしてみてください。
DP-900とは
DP-900は「Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals」のことで、Azureのデータサービスに関する資格です。
資格のレベルは初級、中級、上級があり、DP-900は初級です。
初級は合格すると、有効期限がないため更新は必要ありません。
(中級・上級は有効期限があり、毎年更新試験に合格する必要があります。)
また、中級・上級は試験中にMicrosoftのドキュメントが閲覧できますが、初級はできません。
ちゃんと対策をしてから試験に臨みましょう。
DP-900では、データベースやストレージアカウント、分析サービスなどが試験対象です。
認定資格「Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals」
- 評価されるスキル
- コア データの概念を説明する
- Azure 上のリレーショナル データに関する考慮事項を特定する
- Azure 上で非リレーショナル データを操作する場合の考慮事項について説明する
- Azure 上での分析ワークロードについて説明する
試験は50問前後で、時間は45分となっています。
試験申込メールなどに試験時間は60分と記載されていますが、それは試験開始前の同意書や確認事項の時間が含まれている時間になります。
試験はドロップダウンやチェックボックスをつけたり、ドラッグアンドドロップで回答したり、選択式の問題です。
実際にどんなものか見てみたい方は「試験での設問の種類」から具体的な操作方法を確認することができます。
Microsoft認定資格を初めて受ける方は参考にしてみてください。
効率的な勉強方法
今回、私がDP-900試験に合格するためにやったことを紹介します。
これはDP-900に限らず、他のMicrosoftの認定資格でも通用すると思います。
実際にAZ-900と、AI-102でも同じような勉強方法で合格しています。
次の4つのステップで学習します。

まずは試験範囲を確認し、試験に必要な基礎知識を学びます。
その後、模擬試験をベースに間違えたところや苦手な分野を「MSLearn(Microsoft Learn)」で学びます。
Microsoftのサービスはとても多いので、1回で全て覚えることは難しいと思います。
試験範囲をザっと学習して土台を作った後、模擬試験とMSLearnの学習を繰り返すことが効率的な勉強方法だと考えています。
ここからは各ステップについて、私が実際に利用したUdemy講座も紹介しながら説明していきます。
1.試験範囲の確認
まずは勉強を開始する前に「試験 DP-900: Microsoft Azure のデータの基礎の学習ガイド」で試験範囲を確認しましょう!
Microsoftが提供しているサービスの廃止や追加に伴って、試験範囲は更新されます。
試験変更が日本語に反映されるのは約8週間後です。更新日が近い日に受験する場合は特にご注意ください。
常に、英語版の試験が最初に更新されます。
試験の更新
一部の試験は他の言語にローカライズされており、英語版が更新されてから約 8 週間後に更新されます。
2025年2月9日時点の試験範囲は以下の通りです(学習ガイドから抜粋)。
- データの主要概念を説明する (25 - 30%)
- 構造化/半構造化/非構造化データについて説明する
- トランザクションや分析のワークロードについて説明する
- データベース管理者など役割と責任を特定する
- Azure 上のリレーショナル データの考慮事項を特定する (20 - 25%)
- リレーショナルの概念について説明する
- AzureのリレーショナルData Services について説明する
- Azure SQL Database、Azure SQL Managed Instance等
- PostgreSQL等のオープンソースデータベースのAzureサービス
- Azure 上の非リレーショナル データの操作の考慮事項について説明する (15 - 20%)
- Azure Storageの機能について説明する
- Azure CosmosDBのユースケース、APIについて説明する
- Azure 上での分析ワークロードについて説明する (25 - 30%)
- 大規模な分析の一般的な要素について説明する
- Azure Databricks や Microsoft Fabric などの分析サービス
- Microsoft Power BI でのデータの視覚化
- 大規模な分析の一般的な要素について説明する
試験範囲を確認し、勉強する範囲の全体像を掴みましょう。
また、更新日付を見ることでUdemyやネット記事などが試験と合った内容か判断できます。
更新に対応しているかどうかを確認するためにも更新日のチェックは行いましょう。
また、Udemyの講座やネット記事を利用する際は、必ず更新日を確認しましょう。
最新の試験範囲に対応しているかどうかを判断するポイントになります。
準備が整ったら、学習に入っていきます!
2.動画などで試験範囲の全体を学ぶ
Microsoft公式の学習コンテンツとして「MSLearn(Microsoft Learn)」が提供されています。
このコンテンツは機械翻訳された感じで、ちょっと癖のある日本語です。
知識がない状態でMSLearnを読んでも頭に入ってこなかったり、眠くなったりすると思います。
(私は5分ぐらいで寝ました。)
そのため、理解しやすい日本語の学習教材で基礎知識を身につけましょう!
私はUdemy「Microsof認定Azure Data Fundamentals(DP-900)対策講座」で試験範囲を一気に学びました。
動画タイトル | Microsof認定Azure Data Fundamentals(DP-900)対策講座 |
講師 | Maruchin Tech |
動画時間 | 6.5時間 |
価格 ※2025/2/10時点 | 4,200円 |
最終更新日 | 2024/11 (最新の試験範囲に対応) |
前半はクラウドの基礎も含まれており、Azure初心者には有益だと思います。
また、実際にリソースを作成して動かすハンズオンがあるため、サービスを理解しやすいです。
ただし、全てのサービスが深く解説されていないので、ここでは試験範囲のサービスや必要な知識を網羅することを目的として視聴します。
試験に合格するためには、やはり問題を解いて覚えていく必要があります。
(動画を観るだけではすぐに忘れてしまいます…)
3.模擬試験を解く
ザッと試験範囲を把握したら、模擬試験を解きます。
Udemyでは、DP-900の日本語の模擬試験が2つあります。
私は両方購入し、全て解きましたが似たような内容なのでどちらか1つでいいと思います。
2025/2/10時点で どちらも2,600円ですが、問題数が多い
【2024年最新版】DP-900 Azure Data Fundamentals 模擬問題集(フライハイツアカデミー)をオススメします。
また、コンテンツの最終更新日が2024/11になっており、最新の試験範囲に対応していると考えられます。
模擬試験はこの1つで十分です。
間違えた問題は解説を読み、URLで記載されているMicrosoftの公式ドキュメントも読みましょう。
私はDP-900以外の資格でも模擬試験を何周もして、8割〜9割は確実に取れるようにしていました。
この模擬試験が全部そのまま出るわけではないですが、少なくとも 模擬レベルは解けて当たり前の状態にしましょう。
また、Microsoftでも簡単な模擬試験のようなものが公開されています。
「Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals」の「試験に向けた練習」では、50問出題されます。
受けるためにはMicrosoftアカウントでのログインが必要です。
「回答を確認」を押しながら、1問1問解いていきましょう!

4.苦手な範囲をMSLearnで学ぶ
模擬試験を何回か解いていると、覚えられなかったり、苦手な分野が見えてきます。
そしたら、ようやく「MSLearn(Microsoft Learn)」の出番です。
コース「Microsoft Azure のデータの基礎」から、苦手な範囲のところ選んで読みます。
特にサービスの違いや特徴がよくわからない場合、わかりやすい記事を探しましょう。
例えば、
- BlobStorage Azure Data Lake Storage Gen2 違い
- HDInsight Azure Databricks 違い
と検索し、比較記事があればそれを読みます。
MSLearnと同じで、いきなり公式ドキュメントを読んでも理解するのが難しいと思いますので、Qiitaや会社の技術紹介記事などを参考にしましょう。
ただし、情報が古かったり、誤ったりしている可能性もあるので、最後は公式ドキュメントを確認します。
Udemyの動画や模擬試験を解いた後にMSLearnを読むことで、点と点になっていた情報が繋がっていくと思います。
「模擬試験を解く→間違えた問題をMSLearnで確認→模擬試験を再度解く」
模擬試験が安定して8~9割とれるようになるまで繰り返します。
ここまでできたら、自信を持って試験に臨んでください!
まとめ
今回紹介した4つのステップをもとに勉強すれば、必ず合格できると思います。
Udemyは有料になりますが、特に模擬試験は買って損はないです!
そして、買ったからには徹底的に使い倒しましょう!
何度も何度も解いて、MSLearnも何度も読むことで記憶は定着します。
焦らずに、しっかり理解して覚えていきましょう。
今回DP-900を受けましたが、改めてAzureのサービスは本当に種類が多いと思いました…
私はAzureで開発した経験があり、SQL DatabaseやBlobStorageなどはある程度知っていました。
それでも知らないサービスはあったので、何も勉強せずに試験を受けたら不合格だったと思います。
初級レベルだからといって手を抜くと痛い目にあうので、ちゃんと勉強しましょう。
そして合格したら自分にご褒美をあげましょう!
(私はステーキを食べました)
これから受験する方が自分の力を発揮して、良い結果が得られることを願っています。